INPIおよびCAS、ブラジルにおける特許出願の残務処理に取り組む提携を正式なものとする技術提携契約に署名
1年間の概念実証では、CASの技術と専門家によるキュレーションの利用で特許審査を迅速に処理できることが証明されました。
ブラジル リオデジャネイロ、オハイオ州コロンバス - 2020年6月14日 - ブラジル国立工業所有権機関(INPI)とCAS(科学情報ソリューションを専門とする非営利の米国化学会の一部門)は、2020年6月4日に正式な技術提携契約を結びました。本契約は、特許出願処理を迅速化するCASテクノロジー適用のテストと最適化を実行するために、両組織間の18か月以上の作業とコラボレーションの結果結ばれたものです。これにより、ここ数年ブラジルおよび世界中で急増している膨大な特許出願への対応に役立つ技術の使用を通じ、効率を向上して特許審査の所要時間短縮を目指すINPIの戦略が強化されることになります。
INPIの所長クラウディオ・フルタード氏は、こう言います。「新しい技術の活用は、2年以内にブラジルの特許出願の残務を80%削減する方針達成に必要不可欠な戦略です。CASが提供する独自の技術と専門知識は、審査官の効率改善に目に見える効果を示しました。現在まで満足できる成果を生んでおり、目標達成に向けた本提携の成立を望ましく思います。」
CASの代表者、マヌエル・グズマンはこう語ります。「世界的なイノベーションを促進する上で特許出願の迅速な審査は不可欠です。ここで残務が発生すると、甚大な商業的および人的な影響が生じます。現在、世界中の特許許可局は利用可能なリソースを超えて、急増を続ける出願件数と複雑性という、前例のない課題に直面しています。現在私たちは審査ワークフローを迅速化するカスタムソリューションの開発を通じて、INPIや世界中の特許許可局による課題克服を支援するために、このような提携に精力的に取り組んでいます。」
類似性スコア、ワークフロー分類、および知識スペースの探索機能を組み合わせたCASのテクノロジーを使った手法では、信頼性の高い一連の先行技術、または主題のイノベーションに関連する公開済情報を明らかにし、これによって検索者の作業効率を上げます。CASの主任製品責任者であるティム・ウォールバーグは、こう語っています。「INPIのイノベーションに富む前向きなチームは、CASのアルゴリズムとアプローチの最適化プロセスにおいて非常に有効な意見を提供し、積極的に協力してくれました。今日までのCASとINPIの合同チームの作業では、人間がキュレートしたデータの包括的なCASのコレクションを使用してアルゴリズムのトレーニングを実行し、マシンラーニングの成果をCASの科学者チームの洞察により強化する手法は非常に有効なことが証明されています。」
「INPIにおいては出願処理のタイムラインの対処が審査機能の最優先項目です」と、特許、ソフトウェア、集積回路のトポグラフィ担当ディレクターであるリリアン・エリザベス・カルデイラ・レイジも強調します。「化学やその他すべての科学的分野における発明・発見の新規性に対処するのはとりわけ困難ですが、この手法はこの分野における作業の迅速化にたいへん有望であることがわかります。」
INPIについて
ブラジル国立工業所有権機関(INPI)はブラジルの工業所有権を担う政府の公的機関であり、経済省の連邦政府機関です。INPIの任務には、商標登録、特許付与、技術移転およびフランチャイズ契約の登録、工業デザイン登録、地理的表示の登録、ソフトウェア登録、およびトポグラフィーの集積回路の登録が含まれます。INPIのウェブサイトはこちらです。www.gov.br/inpi
CASについて
科学情報ソリューションを専門とする米国化学会の一部門であるCASは、世界のR&D組織のパートナーとしてイノベーションを計画し、確信し、保護する為に役立つ実行可能な洞察を提供し、新しい市場と機会の進化の予測を助けます。世界の科学研究者、特許専門家、ビジネスリーダーが発見と戦略を支援する為に弊社のソリューションとサービスに依存しています。110年以上の経験を通して、CAS以上に科学情報を熟知している機関はないでしょう。詳しくはこちらをご覧ください。www.cas.org
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