知的財産(IP)は商業的な研究開発の生命線です。IP資産は潜在的な買収に貢献し、収益源を保護し、事業の成長を促します。 しかし、知的財産のプランニング、監視、管理は容易ではありません。 適切なプロセスとツールがないと、IP戦略の見落としによって、事業計画やイノベーション戦略が破綻する可能性があります。
最新のホワイトペーパーで、研究開発を業務にしている組織のIP戦略で見過ごされやすいポイントと、企業が競争で優位に立つためにギャップをどう埋めたら良いか、その方法についてご覧ください。
このブログ記事では、研究開発に携わる組織にとってしっかりしたIP戦略がなぜ不可欠なのか確認し、ビジネス上のリスクになる認識ギャップに注目します。
IP戦略は、新たな脅威に対する早期警告システム
この30年間で、研究開発に携わる組織におけるIP資産の重要性はますます高まってきています。 IPなどの無形資産は現在、S&P500の資産総額の80%以上を占めています。しかも、企業の合併や買収、特許ポートフォリオの調整、訴訟、ライセンスなどの告知に広く利用されています。 このような事実にもかかわらず、多くの研究開発を行う組織は所有するIPを保管するために必要な管理戦略を導入していません。新たに出現しているリスクについて監視されていないことは言うまでもありません。 このような見落としによって、企業はIPポートフォリオの価値を失ったり、十分に活用できなかったり、最悪の場合、新たな脅威に晒されるリスクがあります。
組織がIP資産の価値を維持するには、新たな機会と潜在的なリスクを定期的に見直すことが重要です。 研究開発に携わる組織のほとんどは、既知の競合他社の特許公開を監視していますが、多くは、自らの保有する知的財産権の侵害をより広く特定する適切なプロセスを設定していません。 ホワイトペーパーで説明しているように、この一般的な見逃しにより、新規の市場参入者や、これまで接点はなかったけれども業務拡大中の競合他社などのIPを見逃してしまうリスクが高まります。
危機感の欠如した IP戦略により別の商業的リスクに直面する可能性
研究開発に携わる組織の多くは、IPポートフォリオをきちんと把握しイノベーションの状況を定期的にモニタリングしていると考えているようです。しかしその一方で、実践している慎重な知的財産の管理およびモニタリングのプランが無に帰す要因となる、見過ごしやすい点がいくつか存在しています。
デジタルセキュリティは非常に重要ですが、IPポートフォリオの価値を維持する上でしばしば無視されてしまうポイントの一つです。 ある世界的な企業に関するサイバーセキュリティ侵害のニュースを目にしてから、1週間と経たないうちに、別のセキュリティ侵害がまたニュースとなる世の中です。 ただし、IPの整合性にとって大きなリスクになっているのは、多くの場合、ハッカーやその他外部のセキュリティの脅威ではなく、むしろ社内スタッフや第三者の不注意による機密情報の漏洩です。
データセキュリティに関する一貫したトレーニングや強固なIP管理の実施は、企業内部のセキュリティ強化に役立ちます。 IP保護にあたり、サービスパートナーの候補が貴組織と同じレベルの注意を払って必要な対策を講じているかどうか、これを判断するための賢明な予防措置があります。詳細については、ホワイトペーパーをお読みください。
また、IPの分野が混み入りすぎているという誤った認識のために有望なアイデアが破棄されてしまうと、同じくビジネスが破綻する可能性があります。 IP検索に不可欠な知識を蓄積・維持する対策を講じることで、また潜在的な情報ギャップを埋められるツールとサービスを使用することで、企業は陥りがちな落とし穴を克服することができます。
IP戦略のギャップを埋めてイノベーション戦略を管理
IP戦略を積極的に策定せず、資産ポートフォリオの管理や変化する市場の状況を監視していない組織は、不要なリスクに既に晒されているか、成長の機会を逃している可能性があります。 IP戦略における潜在的な認識の落とし穴を見極め、新たな機会を見出し、競争に勝ち抜くためには、IP戦略を定期的に見直し、更新することが重要です。
IP戦略の潜在的な認識の落とし穴を見極めるためには、CASの戦略的IP Servicesがお役に立ちます。 上述のようなリスクを軽減させるために、是非詳細をお問い合わせください。